競馬AIを作りながら
実際のレースで使っていると、最初には考えていなかったことが次々と見えてきます。
今週も、実戦で使っていて気になるところがありました。
そのたびにExcelを直し、VBAを直し、また実戦で使ってみる。
今回は、私の競馬AIにとって少し大きな変更になりました。
適性TOP5を続けていて気づいたこと
最近、レース前に「適性TOP5」を出しています。
これは直前オッズを使うAI予想とは違います。
レース前の段階で適性を計算し、上位5頭をランキングするものです。
これを続けていて、気になる傾向が見えてきました。
1着、2着に来る馬の多くが、適性TOP5に入っている。
もちろん、まだ十分なレース数を積み上げた最終結論ではありません。
しかし実際の結果を見ていると、適性TOP5には「連対する馬を拾う」という力がありそうです。
そうなると、単純に考えればTOP5の馬を買いたくなります。
ところが5頭全部を買っていては、私の競馬ではありません。
私は基本的に単勝・複勝で勝負しています。
そこで考えたのが、もう一つのAI予想との組み合わせでした。
AI予想と適性TOP5が重なった馬
私のAI予想は、レース直前のオッズなどから購入候補を選びます。
一方の適性TOP5は、レース前に別の角度から馬を評価しています。
この二つを別々に使うのではなく、
AI予想で選ばれた馬
+
適性TOP5に入っている馬
この「重なった馬」を買えばいいのではないか。
実際、ここまでの結果を見ると、この二つが重なった馬の成績が良いように感じています。
そこで購入ルールを変更しました。
AI予想に名前が出ても、適性順位が5位以内でなければ購入対象にはしません。
逆に適性TOP5に入っていても、AI予想で選ばれていなければ、それだけを理由には買いません。
二つの違う判定が同じ馬を選んだときに買う。
これが現在の基本ルールになりました。
成績蓄積も「予想した馬」から「買う馬」へ
ルールを変えたので、Excel側も修正しました。
これまでの成績蓄積には、AIが予想した馬を中心に保存していました。
しかし、これでは今後検証したいデータと少し違います。
私が知りたいのは、
「AIは何を予想したか」
だけではなく、
「最終的に何を買うと判断したか」
です。
そこで、AI予想シートの「購入判定」が購入対象になった馬だけを成績蓄積へ保存するように変更しました。
さらに成績蓄積には「適性順位」も残します。
これで今後、
適性1位だった購入馬はどうだったか。
適性2位、3位ではどうだったか。
4位、5位まで買う意味があるのか。
こうしたことも実際の結果から調べられます。
そして、もう一つ買い目を減らす
ここまで直したところで、もう一つ気になりました。
購入対象になった馬を、すべて「単勝+複勝」で買う必要があるのか。
現在のAI予想シートには「単勝候補」という判定があります。
そこで、この数字も利用することにしました。
新しいルールは単純です。
購入対象 + 単勝候補1 → 単勝・複勝
購入対象 + 単勝候補0 → 複勝のみ
購入対象外 → 買わない
例えば購入対象が2頭いたとします。
以前なら、
1頭目 単勝・複勝
2頭目 単勝・複勝
で4点買います。
新しい方法なら、2頭目が単勝候補ではなければ、
1頭目 単勝・複勝
2頭目 複勝のみ
3点で済みます。
1レースではわずか1点です。
しかし毎週、毎月と続ければ、この差は大きくなります。
「当てるAI」から「買う馬を絞るAI」へ
私は競馬AIを作り始めた頃、AIなら「当たる馬を見つけてくれる」と考えていた部分がありました。
しかし作り続けていると、少し考え方が変わってきました。
AIの役目は、当たり馬を探すことだけではない。
買わない馬を決めることも重要なのではないか。
適性TOP5で連対候補を拾う。
AI予想で別の角度から候補を出す。
二つが重なった馬だけを購入対象にする。
さらに単勝候補の判定で、
「単勝+複勝」
なのか、
「複勝だけ」
なのかを決める。
ずいぶん形が見えてきました。
今回の修正は、これから検証する
もちろん、これで完成とは考えていません。
特に「適性TOP5の連対率が高い」という部分は、これから数字として確認する必要があります。
そのために今回、成績蓄積へ適性順位を保存するようにしました。
データが増えれば、
「1、2着馬の何%が適性TOP5に入っていたのか」
「AI予想と適性TOP5が重なった馬の成績はどうだったのか」
「単勝候補1だけ単勝を買った場合、回収率はどう変化するのか」
まで調べられるようになります。
ただ、以前のように長い検証が終わるまで競馬を止めるつもりはありません。
実際に買う。結果を見る。気になったところを直す。そしてまた買う。
今はこの繰り返しで十分だと思っています。
40年以上競馬をやってきた自分の感覚と、70歳になって始めたAI。
どちらか一方を信じるのではなく、二つを組み合わせながら、自分の競馬を作っています。
次の開催から、この新しい購入ルールで実戦です。
果たして買い目を減らしながら、成績を維持できるのか。
また結果を残していきます。