競馬AIを作り始めてから、毎週のように数字を見るようになりました。
単勝回収率。
複勝回収率。
的中率。
適性順位。
AI評価。
以前なら「当たった」「外れた」で終わっていた競馬が、ずいぶん変わりました。
そして8月、9月と実戦を続けてきて、今になって一つの疑問が出てきました。
私は何のために馬券を買っているのだろう?
的中させることが目的なのか。
それとも、1年間競馬を続けて、最終的に100%を超える回収率を残すことが目的なのか。
もちろん、
「当てながら年間プラスにすればいい」
と言ってしまえば簡単です。
でも、実際に馬券を買っていると、この二つは必ずしも同じ方向を向いていないように感じます。
今、私はここで少し悩んでいます。
究極の目標は「単勝1点」
私が競馬AIで最終的にやりたいことは、以前から変わっていません。
1レースの勝ち馬を1頭見つけること。
つまり究極的には、
単勝1点。
これが私の目標です。
馬連やワイドの組み合わせをたくさん作って的中させるAIを作りたいわけではありません。
1頭を選ぶ。
その馬が勝つ。
非常に単純です。
だからこそ難しい。
そして実際に8月、9月と馬券を買ってみると、現実は簡単ではありませんでした。
2か月続けてマイナス
8月の単勝・複勝は回収率90.4%。
9月も月間収支はマイナスでした。
2か月続けてプラス回収には届いていません。
さらに考えなければならないのが複勝です。
私は単勝だけではリスクが大きいため、主軸馬の複勝をリスクヘッジとして買っています。
単勝が外れても、2着、3着なら複勝で少し戻す。
そういう考え方です。
ところが、その複勝も現状ではプラス回収になっていません。
ここで私は考えてしまいます。
リスクヘッジとして買っている複勝までマイナスなら、本当にリスクヘッジになっているのだろうか?
これは一度きちんと考えなければいけない問題です。
複勝は「当たればいい」ではない
複勝は単勝より的中しやすい。
これは分かります。
でも、当然ながら配当も低くなります。
だから、
「複勝が当たった」
だけでは足りません。
外れる回数が増えれば、低い配当では取り戻せません。
少なくとも、私がリスクヘッジとして複勝を使うのであれば、
かなり安定して3着以内に来てもらわなければ意味がない。
ここが今の私の悩みです。
単勝を当てたい。
しかし単勝だけでは波が大きい。
だから複勝を買う。
その複勝まで外れる。
そうなると単勝と複勝を同時に失うことになります。
それなら、私は何のために複勝を買っているのか。
そんな疑問が出てきました。
そこで適性1位・2位を見ることにした
8月以降のデータを調べると、一つ気になる傾向がありました。
適性順位1位です。
22レースを集計すると、
1着4回、2着7回、3着4回。
22レース中15レースが3着以内でした。
さらに適性1位を軸に適性2・3・4位へ流したワイドや馬連でも、興味深い数字が出ています。
この結果を見て、私は10月から購入方法を少し変えることにしました。
これまでの人気やオッズによる条件を外し、
適性1位と2位を必ず比較する。
その2頭をAI採点で比較し、点数の高い方を主軸馬にする。
同点なら適性1位。
主軸馬を単勝・複勝。
もう一方を複勝3,000円。
今のところ、この形で検証してみようと考えています。
でも、これで本当にいいのだろうか
ここでまた疑問が出ます。
適性1位と2位を中心にすれば、本当に改善するのか。
まだ分かりません。
むしろ、分からないから10月から検証するというのが正確です。
過去の数字を見て新しい条件を作れば、当然その過去データには合いやすくなります。
大切なのは、その条件をこれからのレースに使ったときにどうなるのか。
だから10月になって数レース外れたからといって、またすぐ変更するつもりはありません。
しばらく同じ条件でやってみなければ、本当のところは分からないと思っています。
的中率を求めるのか、回収率を求めるのか
そして結局、最初の疑問に戻ってきます。
私は何を目指しているのか。
的中でしょうか。
年間プラスでしょうか。
例えば、10回買って8回当たったとしても、回収率が80%ならお金は減っていきます。
反対に10回中2回しか当たらなくても、大きな配当によって回収率が120%なら、収支はプラスです。
馬券として考えれば、年間プラスの方が重要なのでしょう。
しかし私が作りたいAIは、
「勝ち馬を1頭見つけるAI」
です。
ここに少し矛盾があります。
勝ち馬を正確に選ぶことを追求するのか。
馬券として利益を残すことを追求するのか。
似ているようで、完全には同じではありません。
AIの精度と馬券の成績は分けて考えるべきなのか
最近は、ここを分けた方がいいのではないかとも思っています。
一つは、
競馬AIとしての成績。
選んだ主軸馬が何回勝ったのか。
何回3着以内に来たのか。
適性1位・2位のどちらを選んだときに結果が良かったのか。
もう一つは、
馬券としての成績。
いくら購入したのか。
いくら戻ったのか。
単勝回収率はいくらなのか。
複勝回収率はいくらなのか。
年間で100%を超えられたのか。
この二つを一緒にして考えているから、私は迷うのかもしれません。
AIが勝ち馬を選ぶ能力と、その予想を使ってどう馬券を買うか。
本来は別の問題なのかもしれません。
「当てたい」という気持ちも捨てられない
とはいえ、私は研究者ではありません。
実際に自分のお金で馬券を買っています。
だから、
「AIの予想精度が上がれば収支はどうでもいい」
とは思えません。
やはり当てたい。
できればお金も減らしたくない。
そして1年が終わったとき、
「今年の競馬はプラスだった」
と言ってみたい。
一方で、回収率だけを追いかけて、本来作りたかった「1頭を選ぶAI」から離れてしまうのも違う気がします。
この辺りは、まだ自分の中でも整理できていません。
70歳になっても、答えが出ないから面白い
競馬を長くやってきました。
それでも今になって、
「馬券は何を目的に買うのか」
という、ずいぶん基本的なところで考え込んでいます。
でも、それでいいのかもしれません。
70歳になって競馬AIを作り始めたのも、最初から答えを知っていたからではありません。
分からないから作る。
実際に買ってみる。
負ける。
数字を見る。
また考える。
そして次の方法を試す。
今やっていることは、その繰り返しです。
今週の結論|まだ答えを出さない
今回の週末競馬検証では、無理に結論を出さないことにします。
ただ、一つだけ決めています。
10月からは、
適性1位・2位を比較し、AI評価の高い1頭を主軸にする。
まずはこの新しいルールを実戦で試します。
単勝の的中率。
単勝回収率。
主軸馬の複勝成績。
補助で買うもう1頭の複勝成績。
これらを分けて記録します。
そして、ある程度データがたまったところでもう一度考えます。
私は「当てたい」のか。
それとも「年間でプラスにしたい」のか。
おそらく本音では、両方なのでしょう。
ただし、その二つを同時に追いかけた結果、どちらも中途半端になってはいけません。
最終目標は、
単勝1点で勝ち馬を見つけること。
これは変えません。
そのうえで、複勝をどう使えばいいのか。
そして年間収支をどう考えるのか。
10月からの実戦データを見ながら、もう少し考えてみようと思います。
今は答えを出すより、同じ条件で試して数字を残す。
それが、今の私にできることだと思っています。